たぬきのMusic Chronicle~第5回~佐野元春Part2

前回の続き。

福生の仙人、大瀧詠一と出会った元春は、ナイアガラ・トライアングルの参加を持ちかけられる。トライアングルもう一人のメンバーは杉真理。

今でこそ、コラボレーションは普通だが、当時レコード会社、事務所も違う3人の組み合わせは考えにくいことだった。
奇跡的なコラボレーションが実現したのは、関係者間の調整が長引くことを嫌がった大瀧が杉のイベントライブのステージ上で、「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」の制作を発表したためだ。

既成事実を作って関係者間の調整をする方法は、その後一般化していく。ちなみに、その杉真理のライブのゲストが大瀧で友情出演が元春だった。

元春がラジオで話していた話を要約すると、SOMEDAYのアイデアは大瀧のレコーディング風景から生まれたそうだが、大瀧のレコーディング風景から生まれた曲を大瀧が聞いて、そしてコラボというこの流れにより、元春の楽曲に色が加わったのは間違いないだろう。

徐々ににアルバムセールスも上昇して、認知度も高まったところで元春は突然ニューヨークに旅立つ。直前にリリースしたアルバム「No Damage (14のありふれたチャイム達)」がオリコンで1位を記録し、セールス的にこれからだというところでだ。

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たぬきのMusic Chronicle~第1回~松田聖子

このカテゴリーで最初に語る内容が「松田聖子」になるとは、全然考えていなかった。
本来、私の好きな「吉田拓郎」や「佐野元春」etc.の話を書こうとしていたのだが、突然頭の中に降ってきたもんだからしょうがない(笑)

さらに言えば、私のファーストアイドルは「玉木妙子(フィンガー5)」であり、その後は「石野真子」一筋であったし。なぜそっちじゃないのか不思議だ(笑)

それで、彼女がデビューしたのは私が中学3年の時。
CMで「えくぼぉのー」という声が妙に耳に残り、いったい誰なんだろうと思っていたら、ドラマ「おだいじに」で太川陽介の恋人役として出演していた。

同一人物とは思えなかったなあ。(そういえば、太川陽介と松田聖子は所属事務所が同じで、本来はこの役を同事務所の香坂みゆきがやるはずだった。当時香坂みゆきが多忙で、出演できなかったので、新人の松田聖子におはちが回ってきたらしい)

声質は伸びやかで、甘く、鼻にかかる音は当時の若者(私を含む)のハートを鷲掴みにした。デビュー当時の小田裕一郎作曲のシリーズ(私はメジャースケールのアイドル曲を書かせたら天下一品だと思っている。)に三浦徳子の「私かわいいの!」感が溢れる詞が、ベストマッチ。

これを上手に財津和夫が引き継いで、ポジションを不動のものに。

ところが、歌いすぎなのか忙しすぎなのか声質に変化が出てくる。伸びやかだった声はかすれが目立つようになり、ちょっと可哀想なくらいになるのだが、ここでホームランが飛び出す。そう、作家陣に松本隆と、少し遅れて松任谷由実が参加するのである。

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