たぬきのマンガ夜話~別冊~野球マンガ考察その3<高校野球編3~大甲子園2>

代わったところに打球が飛ぶ。これは野球ではよく言われれることだが、センターに入った渚の所に二連続で打球。しかも二本目はファインプレイ。里中が渚の背中を叩く。渚は「香車の意地がのりうつったス」と。渚君、成長していますw

山田の第二打席は、不知火が超スローボールで打ち取る。
しかしこの球持っていながら、しかもあの速球がありながら、あのフォークがありながらなぜ勝てない不知火w
内容を見る限り不知火はダルビッシュ以上だぞw

で、さすが水島オールスターだ。ネット裏には東京メッツの五利と岩田鉄五郎も登場。岩田鉄五郎この時何歳だ?山本昌より上か?

殿馬が11球ファールで粘る。不知火はついに殿馬を敬遠。ところが、最後の一球はキャッチャーが立ち上がったところで、剛球ストレートをど真ん中。しかしこれ、普通キャッチャー取れないだろうwサインだったのか?イメージ的には藤川-矢野のバッテリー(もう結構前だな)で、矢野が中腰で構えて、藤川に高めのクソボールを投げさせて空振りさせるのに似ているが。

次の山田の打席、ストレートにヤマを張って一本足で打つ。もともと通天閣打球だったのが通天閣打法になったのが笑えるのだが、ともかく打球は通天閣ならぬ東京タワー打法に。要は下に落ちてくるほど、打球がスライスするわけだが、不知火が野手を制して自らフライを捕ろうとする。

物理的に300メートル程度打球が上がる場合、加速度などを加味すると落下速度は相当のスピードになる。だから、普通に考えたら捕球できるわけないし、ましてやダイヤモンドを一周する時間なんてありゃしない。ここのギミックはけっこう好きなんだがね、マンガらしくてw

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たぬきのマンガ夜話~別冊~野球マンガ考察その2<高校野球編2~大甲子園1>

久しぶりのこのカテゴリは前回の続きw

水島先生、「ドカベン」終了後、どうも高校野球マンガの集大成を書きたくなったらしい。わざわざ、集大成に新しい学校を加えたいようで、そこで執筆したのが「ダントツ」。このマンガは「球道くん」「ドカベン」がストーリーにリンクしていて、このあと述べる「大甲子園」の前段となっている。

で、「大甲子園」だ。水島キャラが躍動するパラレルワールドだ。時代的な整合性は置いておいて開始された。しかし「ドカベン」で、重要キャラクターの里中を退部させた水島先生は、この復帰から描き始めなければならなくなってしまった。

ご都合主義と言ってしまえばそれまでなのだが、そもそもマンガはすべてご都合主義なのでまあ良しとしよう。しかし、かなり無理があり、またドカベン時代にはなかった当時の流行歌が吹き出しに・・・といって読み返したら結構あるな。「ピンポンパン体操」やら「Young Man」やら。

で、岩鬼Vs里中のランニング対決で、岩鬼が口ずさむのは「野バラのエチュード」・・・この手の流行歌や流行語を使うストーリー展開は両刃の剣で、時代的整合性を無視するべきかどうか、読者を悩ませる。

さておき里中は再入部して、件のメンバーと甲子園を目指す。復帰第一戦が県大会決勝。ここで白新高校と壮絶な試合をする。よく考えると不知火は三年間にわたって県内最大のライバルだったのだが、決勝進出は初めてだ。

白新高校の9番白山はスイングが小さく、バントのようなファウルを打つのだが、これは実際の甲子園でも後年再現された。因みにバントの定義は下記の通り。

17.バントの定義
バントとは、バットをスイングしないで、内野をゆるく転がるように意識的にミートした打球である。自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルにするような、いわゆる“カット打法”は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある。
(規則6.05(d))

要は審判の判断なのだが。好打者と印象づける展開だが、ま、好打者なら9番は打たないか(笑)。

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