140円の旅路 前編

JRの規則に大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例というルールがある。鉄ヲタなら大抵の人が知っているルールだ。

逆読みすると、ルールを満たせば最短区間の切符で乗りたいだけ乗れると言うことだ。

ルールをわかりやすく言うと

  • 起点から終点を一筆書き
  • 同一の駅を通らない

となる。この場合最短区間の料金で計算される。キセルにはならない。

以前から考えていたのだが、一日つぶれるとなると実践するチャンスが中々なかった。
日曜祝日に行えばいいのだろうが、休日はご承知の通り、鉄道ダイヤが変わるので大抵の箇所が本数減となる。
この度、割と閑職かつ有給休暇もあるので実践してみようかと思い立った。

大都市近郊区間のうち東京近郊区間は1999年以降、かなり拡大されている(参照)。2009年の改訂では千葉県全域が、2014年の改訂では長野県の松本までが含まれている。
今回の計画では、千葉県の大部分はダイヤの関係でパスして大回りをする。私の最寄り駅は常磐線金町なので、最短区間は金町から亀有となる。この区間の運賃は140円だ。

金町スタートだと必然的に松戸方面に行かざるを得ず、亀有スタートだと駅までの交通手段がネックとなる。始発電車に乗らんがため、自転車で亀有まで移動してスタートする計画を練った。

常磐線の始発は千住市場があるので、他の線区と比べて早い。本来なら東京メトロ千代田線のダイヤに左右されるのだが、早朝は市場向けの松戸発北千住行きという運行があるので、そこからのスタートとする。

3時45分、自転車で自宅を出発、予て調べておいた亀有駅そばの駐輪場に止める。頭上(地上)には両津勘吉像が鎮座している。

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まだ始発よりかなり早いので、駅のシャッターは閉まっている。近くのコンビニで飲み物やタブレットなどを調達する。

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切符を買う。
普段は新幹線ですらICなので、この小さな近郊区間切符を買うのが懐かしい。何年ぶりだろう。
今日はこの切符が生命線である。
ICカードで行ってもいいのだが、今日は何カ所かの改札がある(はずである)。
改札の都度止められて、その度にICカードのチェックをされるのはちと面倒だ。切符なら見せればいい(説明は必要だが)。

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 電光掲示板。早朝はこんな感じ。改札を抜けて切符を小銭入れにしまう。いざ、スタート。

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  • 亀有→4:34/JR常磐線/4:41→北千住 

北千住で常磐線に乗り継ぐ。意外と人がいる。計画ではもう1本あとの乗り継ぎだが、貯金は作っておくにこしたことはない。迷わず乗り継ぐ。

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  • 北千住→4:44/JR常磐線快速/4:52→日暮里

北千住から日暮里へ。

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  • 日暮里→4:56/JR京浜東北線/5:09→赤羽

日暮里で京浜東北線に乗り継ぐ。貯金は少しずつふえる。ここも一本早く、赤羽に向かう。

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赤羽→5:16/JR埼京線/5:25→池袋

赤羽から池袋に向かう。埼京線は既に満席。

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  • 池袋→5:37/JR山手線内回り/5:46→新宿

あまり急がずに池袋で乗り換え。山手線の混雑ぶりに驚く。この時間で身動きが取りづらいほど。

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  • 新宿→5:50/JR中央線/6:04→御茶ノ水
  • 御茶ノ水→6:11/JR総武線/6:19→錦糸町

当初の予定だと総武線各駅停車で移動だったのだが、接続の関係で御茶ノ水乗り換え。御茶ノ水駅、寒い。

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  • 錦糸町→6:24/JR横須賀・総武線快速/6:52→武蔵小杉

錦糸町で朝食予定だったが、駅のホームはコーヒースタンド、売店とも開店前。自動販売機のスープを買い、暖を取りながら貯金を作る方にシフトする。

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  • 武蔵小杉→7:02/JR南武線/7:13→尻手

この時点で、当初計画と比べて29分の貯金。これは大きい。どこかでトラブルがあっても問題がなさそうだ。しかし、この武蔵小杉ってのは、どう拡大解釈しても完全に別の駅だ。ウオーキングステップがあっても乗り換えには10分近くかかる。

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  • 尻手→7:24/JR南武線/7:32→浜川崎

南武支線に乗り換える。2両でちょこちょこ工業地帯に向かう。本数が少ないので、沿線学生やら通勤客やらで混雑度MAX。
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  • 浜川崎→7:37/JR鶴見線/7:50→鶴見

最初の難関はここ浜川崎のはずだった。鉄道の元々の成り立ちが違うので、駅同士が道路を挟んでいる。別々の駅なので改札があるのだ。

駅を出ようとすると・・・あれ?改札がない・・・簡易SUICAだけぽつんと・・・スルーできちゃうのか・・・

あとで調べると、JR東日本はここだけ営業区を独立させて鶴見線営業部というのを作ったようだ。元々が貨物重視の線区なので旅客にはそれほど重きを置いていないということか。

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  • 鶴見→8:03/JR京浜東北・根岸線/8:28→磯子

次の難関は鶴見。ここにも改札がある。有人改札に回り、「大回り中です」と伝えると、チャーミングな女性の駅員さんに「お気をつけて頑張ってください」と。元気出るねえ。

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通過印をもらった。

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  • 磯子→8:35/JR京浜東北・根岸線/8:51→大船

鶴見駅で買ったおにぎり一つを頬張りながら待つ。横浜市内なのだがどことなく長閑。乗客も年齢層が高くどこか長閑。

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  • 大船→9:00/JR快速アクティー/9:10→茅ケ崎

急がず乗り換え。トイレにも行きたい。予定を組むときにトイレ休憩を組まないので、余裕のあるときに行かざるを得ない。しかし大船駅のecuteも充実しているな。知ってたら鶴見のNEWDAYSには寄らなかったのに(苦笑)

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  • 茅ケ崎→9:27/JR相模線/10:26→橋本

大船着の時点で14分あった貯金をここですべて使い果たす。それほど相模線のダイヤはよくない。しかも、橋本までがやたら時間がかかる。単線なので列車交換が各所にあるのだが、この列車、寒川、倉見、社家、海老名、相武台下と5回もある。もうちょっと何とかならないかと思う。なぜかと言えば・・・
次回に続く。

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